なぜ人は悩むのか?
今回は、私が師と仰ぐブツダ先生にお話を聞いてみたいと思います。
先生、よろしくお願いします。
よろしくどうぞ。
たろちゃんも元気そうで何より。
はい。おかげさまで。昔は、悩みに苦しむ日々もありましたが、
先生から学んだブッダの知恵のおかげで、改善することができました。
ところで、今回のテーマは、「人はそもそもなぜ悩むのか」ということですが、「悩みの正体」について教えていただけますか?
OK
答えの前に「人生というのは、悩みや問題がつきものなのだ」、
つまり「生きることには、苦しみが伴う」というのが、
ブッダのそもそもの考え方なんだよね。
はい
そして、「その現実を『最初』に受け入れてしまう」というのが、特徴なんだ。
人によっては、そんな現実を受け入れるのはつらいと思うかもしれませんね。
でもここでいう「受け入れる」とは、「ある」ものを「ある」と理解するだけなんだ。
「ある」ものを「ある」と理解すると。。
そう。「受け入れる」だと、抵抗感があってネガティブに捉える人もいるかもしれないけどね。
でもそうじゃなくて、そんな現実が「ある」と、「最初」に認めてしまうことがすごい重要なのさ。
なるほど。いい悪いではなく、「人生は悩みがつきもの」というのが前提と考えればいいんですね。
苦しみには原因があり、取り除く方法がある!
もちろん「苦しいもの」で終わりじゃなくて、ここからが本題。
「この悩みの正体(原因)は、いったい何だろう?」って考えるんだ。
そして、ブッダはこの悩みの解決方法の手順をまとめているよ。
② 苦しみには「原因」がある
③ 苦しみは「取り除くことができる」
④ 苦しみを取り除く「方法」がある
これは「信じる者は救われる」といった宗教的なものというより、ビジネスで使うような「思考法」といった感じですね。
そうだね。
まず「前提は人生苦しい(何もしなければ)」から始まり、そこには「原因」があって取り除く「方法」がちゃんとあるよ、という思考法だね。
悩みの正体は「執着」
それで「苦しみの原因」、つまり「悩みの正体」とは一体何なんでしょうか?
それは、ずばり『執着』
つまり、どうしてもしがみついてしまう、こだわってしまう、怒りや後悔、欲望といった思いなど「手放せない心」つまり 「心のクセ」 のことだよ。
「つい先のことを心配して不安に感じてしまう」
「いつまでも嫌な過去を引きずってしまう」
「自分や人のことを許せずよく怒る」
いつのまにかパターン化しているのが心のクセですね。
思えば、人間誰しも、執着していることはありますね。
それが「悩みの正体」だったんですね。
ではなぜ、人は執着してしまうのでしょうか?
その執着を生み出しているのは『心の反応』なんだ。
嫌なことがあったら、腹を立てる。将来のことを考えて、不安になる。これらはすべて「心の反応」ですよね。
そう。ただ、まったく心が反応しないのは難しいから、苦しみや悩みを作り出す「ムダな反応をしない」ことが一番大切なこと。
「ムダな反応をしない」っていうことは、無理して我慢する、無視する、無関心でいることとは違うんですよね?
そう、勘違いされやすいけどね。あくまで悩みを作り出すような反応をしないってこと。
ちなみに、なぜ人は「ムダな反応」を繰り返してしまうんでしょうか?
それには実は、人間の根本的な部分に理由が隠されているんだ。
その理由について、ブッダはこう語っているよ。
「苦しみをもらたしているのは、快(喜び)を求めてやまない『求める心』だ」
「求める心」
これは、本能的なものであり、人間が生きている証でもある。
その「求める心」が心の反応を生み出す大元だと。
そのとおり。具体的には、段階があって、
① 求める心がある
② それが欲求を生み出す
(睡眠欲、食欲、承認欲など)
③ その欲求に突き動かされて、人は反応する
④ 欲求を満たされれば喜びが、満たされなければ不満が生まれる
このサイクルを繰り返すのが、人間の人生。。
つまり、まとめると「求める心 ⇒ (繰り返す)心の反応 ⇒ 執着 ⇒悩みの正体」という感じですね。
そうだね。
では、最後に「求める心」とどのように向き合っていけばいいのでしょうか?ました。
「心とは求め続けるもの。だけど満たされるとは限らないので渇きつづける。それが人の心」と理解することだね。
そうしたら、「人生とはそういうもの」とより大きく肯定できそうですね。
そのとおり。これからも日々の「ムダな心の反応」を小さくすることを心がけてくださいな。
今日は先生、貴重なお話ありがとうございました。
ちなみに詳細はこの本に書いてあるよ。
本記事の続きを書きました。「ムダな心の反応」をしないための方法についてです。
※こちらもブッダの知恵をまとめたものです。あわせてご覧ください。