「心から楽しめること」ありますか?
夢や目標があることはすばらしい
あなたは今、仕事をしていて「心から楽しめること」や「どうしてもやりたいこと」はありますか?
わたしも、昔は、どうしてもやりたい目標などがありました。
学生の頃は「あの大学に入ってこんな研究をしたい」だとか、製造業の会社にいた時は「新しい商品を開発したい、自分の商品を売りたい」などの目標に向かい、がんばっている時もありました。
その時は、正直、つらかったのですが、夢や目標に向かってがんばっている充実感や達成感って、やっぱり格別ですよね。
もちろん、「夢や目標があれば、心から楽しめることがある」というわけではないですが、「心から楽しめること」がある人には、「夢や目標」がある場合が多いのではないのでしょうか。
年齢とともに、見失いがちに
でも、年齢を重ね、同じ会社でずっと働いていると、ある程度自分の将来に見通しがつき、昔みたいに心躍る「夢や目標」といったものが持ちづらくなりませんか?
加齢による自然現象なのかもしれません。また、その方がいいのかもわかりません。
ただ、「夢や目標」があるときと比べ、「心から楽しめること」や「どうしてもやりたいこと」の想いや熱量が少ないことは感じています。
「ある程度やりたいこと」はある
もちろん、やりたいことがまったくない、わけではないと思います。
私の場合ですと、
「仕事でもっとこういうところを改善したい」
「もっと効率よく仕事をしたい」
「誰がやっても同じように成果がでるようにしたい」
などはあります。
多分、みんなそれはありますよね。
あなたはどうですか?
「心から楽しめること」がなくても全く問題ありません
実は「心から楽しめること」の有無は、さほど重要ではありません。だから、それが見つからなかったとしても、安心してください。
わたしは当初、「夢や目標がないから、心から楽しめることがないんだ」と勘違いしていました。
だけど実は、夢や目標に関わらず、「心から楽しめること」よりももっと重視すべきことがあったのです。
実は2種類のタイプにわかれる
実は人間は、仕事に対する考え方として、2つのタイプにわかれます。
①「やること」を重視する
②「状態」を重視する
①「やること」を重視する
何をするか、どんなことをしたいか、を軸に考えるタイプ。例えば、「革新的な商品を作りたい」、「会社を大きくしたい」など、明確な夢や目標を持つ。
②「状態」を重視する
どんな人でありたいか、どんな状態でありたいか、を重視するタイプ。例えば、「周りから尊敬されたい」、「自分のペースを大切にしたい」など、自分自身の状態や自分が置かれている環境などを重視する。
心から楽しめる『状態』があればOK!
要は価値観の違い
もちろんやりたいことがあることは素晴らしいことですが、①と②のどちらがいいというわけではありません。
仮にやりたいことが明確でも、手に入るかはわからないですし、執着しすぎれば、苦しみが生まれるだけですから。
そして、重要なのは、ほとんどの人が②のタイプになるそうです。
①と②の人は、何を重視するのかが違うので、求めることが全然違いますよね。
だから、②のタイプの人は、「心からやりたいこと」を求める必要はないんです。
それなのに、「心からやりたいこと」を探し求めて、さまよってしまう。。
これが悩みの原因だったんですね。
自分は、どんな「状態」であれば幸せか
ちなみに、世の中にある成功体験を綴った本などは、大概①のタイプの人。
①と②では、成功するためのアプローチの仕方が全然違うので、①のタイプの人をマネたところで、うまくいかないのは、こういうところに原因があるのかもしれません。
私自身、②のタイプですし、周りの人間も、②のタイプの人が多い気がします。
繰り返しになりますが、①と②のどっちがいい悪いではなく、自分のタイプ、価値観に合った行動することが大切です。
だから、今、心から楽しめることがなかったとしても、「自分はどんな状態であるのが幸せか」考えて行動すればいいだけだったんです。
また、いろいろ体験して行動を重ねていく中で、「心から楽しめること」が見つかるかもしれませんしね。
ということで、「心から楽しめる状態」を目指しながら、行動しましょう!
(参考)
※こちらの本は、転職がテーマになっていますが、今の仕事に対する心構えなど「心の使い方」をどうすればいいのかヒントを与えてくれた本でした。